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お知らせ

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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)をご存知ですか?

いびきが突然やむひと
言葉は聞いたことなくとも、身の回りに必ずSAS患者さんはいるはず。
泊りがけの忘年会などで、大きないびきをかいていると思ったら急に音がしなくなったり、心配するほど呼吸が止まってしまうような人はいませんでしたか?
また、話を聞こうとはしているようなのに急にガクッとなって寝てしまいそうになったり、ボーっとなってしまう人もSASの可能性があります。
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命にかかわることも
あなたご自身もいびきを自覚していたり、睡眠時間は取っているのに日中の眠気が強いようならSASを疑ってください。
SASは眠気などで生活に支障が出るだけでなく、無呼吸による低酸素状態が高度になると心筋梗塞や脳梗塞などを合併し、命にかかわることもあります。
肥満の人は要注意!!
SASの原因の95%は肥満による脂肪の沈着や舌根の沈下などによる上気道の狭窄・閉塞です。
これまで検査は入院して脳波、口と鼻の気流、胸腹部の呼吸運動、心電図などを調べていましたが、高額な検査のため、最近では自宅でも可能な簡易睡眠検査が行われています。
CPAPが治療の主流
現在の治療の主流はCPAP(シーパップ)という専用マスクを鼻に取り付け、寝ている間も気道に空気を送り込む方法です。かくいう私も実は重度のSAS患者で、このCPAPで治療しています。
CPAP治療が登場した7~8年前から続けていますが、朝の目覚めがよくなり、日中も爽快な気分でいられることが多くなりました。
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頸動脈エコーをしてみませんか?

当院では、頸動脈の動脈硬化がないかどうかを検査できる超音波を導入しました。
頸動脈は全身の血管の中で最も動脈硬化が起こりやすい血管であり、頸動脈の動脈硬化が進んでいるほど、ほかの部位の動脈硬化も進んでいることが考えられます。
このことから動脈硬化が原因となる脳梗塞や心筋梗塞・狭心症など命にかかわる病気が発症する危険度を推測することができ、食生活の改善、運動療法、投薬などによる予防に努めることができます。
この検査は仰向けにねた状態で枕を外し、首の部分にゼリーを塗りプローブをあてて検査をします。数分程度で終わる簡単な検査で痛みもなく、リラックスしてうけていただけます。
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花粉症について

今年も花粉症の方にとって憂鬱な季節がやってきました。山形市の昨年のスギ花粉観測初日は3月1日でしたが、すでに症状のある方も出始めています。花粉が飛散する時期を把握して、早めに対策しましょう。
外出するときには、コート・帽子・マスク・メガネを着用し、帰宅時には衣服を十分はたき、洗顔・うがいをしましょう。
花粉が飛散する2-4週間前から、抗アレルギー薬を内服しておけば症状が軽くなると言われています。当院でも、アレルギーの検査・お薬の処方を行っています。花粉症でお困りの方は、一度ご相談ください。

ピロリ菌と除菌について

「ピロリ菌」は様々なメディアで報じられており、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
ピロリ菌で胃がんに!
ピロリ菌は胃の中に住む細菌で、今からちょうど30年前の1983年にオーストラリアの学者によって発見され、胃潰瘍や胃がんの原因になることがわかってきました。
胃がんになった人の9割がピロリ菌に感染しています。また1万5千人を10年間経過観察したところ、感染していない人では胃がんの発症が見られなかったのに対し、感染している人の3%に胃がんが発症したという報告もあります。
早期除菌が主流に
日本において30歳未満の人の感染は3割以下とされますが、幼少のころ上下水道などの環境が整っていなかった50歳以上の人の何と約8割が感染しているのです。
こうした実態を踏まえ、日本でも「なるべく早い段階で菌をなくす(除菌)のがベスト」という考え方が主流になってきました。
制度の上でも従来はピロリ菌の除菌治療の保険対象は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに限られていましたが、平成24年春より慢性胃炎も認められるようになりました。実際、ピロリ菌に感染している人の大半が慢性胃炎になっているのです。
成功率は8~9割
除菌治療は胃酸を抑える薬と2種類の抗生剤を朝夕の食後に1週間内服します。注意しておく必要があるのは副作用。軟便、下痢、食物の味が変わるといった症状があらわれることがあります。
ただ重症化しないことが多く、長くても2~3日でおさまるケースがほとんどです。除菌成功率は8~9割と考えられています。
治療後も定期検診を
除菌により胃がんになるリスクを減らすことはできますが、過信は禁物です。治療後も年1回の検診は必ず受けていただくようお願いします。
(やまがたコミュニティ新聞掲載)

脂質異常と薬について

悪玉コレステロール
脂質異常とは血液中の脂質、具体的にはコレステロールや脂質が多すぎる病気です。いくつかのタイプがありますが、一番問題になるのはLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)が多いタイプです。
LDLコレステロールが多すぎると動脈の壁にくっついて動脈硬化につながりかねないほか、心筋梗塞との関連も指摘されています。治療法はスタチン系と呼ばれる効果的な薬があり、世界中で使われています。
薬はやめられなくなる?
よく「薬を飲むとやめられなくなる?」という質問を受けます。
確かに多くの場合、継続してないふうすることになりますが、逆にコレステロールが異常以上に下がることもあります。その時は薬を減らしたり休んだりしてもOKです。
それによって再上昇した場合は元に戻せば問題はありません。ただ休んではいけない種類の薬もありますから医師と相談して下さい。
コレステロール低いと?
また「コレステロールが低いと逆に体に悪いと聞きました」という質問もいただきます。実際、低コレステロールの人に脳出血やガンが多いという報告もありますが、これは検査時にすでにガンだったり、低栄養のために出血しやすい人が含まれているためと考えられています。
いずれにせよ、きちんと採血などで管理しながら内服を続ければコレステロールが下がりすぎることはないわけで、決して患者さんの不利益になるようなことはりません。
薬と上手に付き合って
薬は健康で長生きするための手段のひとつにすぎません。ですからいちがいに不安がる必要はなく、諸説に振り回されることなく上手に付き合っていきましょう。

胃潰瘍や胃がんの原因

ピロリ菌は胃の中に住む細菌で、胃潰瘍や胃がんの原因になることで知られます。胃がんになった人のなんと9割までがピロリ菌に感染しています!
 日本で30歳未満の人の感染率は3割以下とされますが、幼少のころ上下水道が完備していなかった50歳以上の人の感染率はな、な、なんと8割に達します!!

除菌率が徐々に低下

 そんな恐ろしいピロリ菌はなくしてしまう(これを除菌と言います)のが一番。そのために従来は「ランソプラゾール」と言うプロトンポンプ阻害薬(PPI)が使われていましたが、最近ではピロリ菌の抵抗力も高まり、除菌率が80%を切ると言う状況になっていました。即効性にも難点がありました。

そこに新薬登場!

 そこで登場するのが「ボノプラザン」と言う新しいタイプのPPI。難しい話は省略しますが、胃酸に強いと言うのが最大の特徴で除菌率は90%以上に高まります。即効性もランソプラゾールに比べ大幅にアップします。
 これまで除菌をためらっていた方には朗報かもしれません。

副作用もあります

 もちろん副作用もあります。腸内細菌のバランスが崩れ、便秘や下痢、腹痛などがおこることがあります。また薬剤一般に言えることですがアレルギーによる薬疹や肝機能障害が現れることもあります。 
 いずれも重篤になる危険性は低いものの、十分ご理解のうえ除菌されることをお願いします。

検診結果について

施設で異なる診断結果

 結果はABCのアルファベットで示されることが多く、Aはどの施設でも「異常なし」の意味。ところが、Bになると、ある施設は「わずかな異常があるが日常生活には問題なし」なのに、別の施設では「要経過観察」だったりします。
 これではまよってしまいますよね。ですので、結果を見る際はがん検診とそれ以外とを分けて考えるようにしましょう。

がん検診の場合

 がん検診はがんの疑いをあぶりだすのが目的です。実際にがんのある人は「要精検」となった方のごく一部ですが、これが早期発見につながります。2次の精密検査で病気の有無はほぼ確定し、治療可能な方が大半ですので、ぜひ精検を受けてください。

それ以外の場合

 がん検診以外の場合、今後に罹る可能性のある病気を予防するのが目的で、まだ目に見えるような病気には至っていない人が大半です。
 たとえば「LDL(悪玉)コレスレロール」は119以下が正常。一般には120~139がB、140以上が要受診のCですが、学会の治療方針では180以下なら内服治療をお勧めし、必ずしも要受診は必要ないとしています。

気軽に医療施設へ

 ただ180以下でも再受診に意味がないわけではありません。受診して話を聞いたり、再検査を受けることで病気の進行が抑えられることは証明されています。
 Bの人も同様です。正常値でないと診断された場合は、一度はお近くの医療施設を訪ねるようにしましょう。

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